2020/05/12 22:36
gratcraft hutteでは、広島を拠点とするデザインユニット「Estampa」の雑貨を扱っています。Estampaの魅力をより皆さんにお伝えできればと、今回お二人の活動について、メールで取材させて頂きました。
【Estampaプロフィール】
YOKITO
版画家・画家。広島市立大学大学院修了後、同大学版画工房にてアシスタントを務める。2011年に広島市西区に版画工房を構え、作品制作、発表を行う。
YUKI
グラフィックデザイナー。広島市立大学卒業後、出版社での勤務の後、フリーランスのグラフィックデザイナーとして独立。現在は、広島・沖縄を中心に、企業・地域のブランディングや販促・パッケージデザインなど行う。
-------Estampaとして活動を始めた経緯を教えてください。
デザイナーの仕事は、デザインをしてからの仕上げは、印刷や制作のプロである業者さんへお願いする事が多いんです。そんな中、自分の手で最後まで何かを作りたいと手作業に飢えていたYUKI、そして版画アーティストであり、版画教室などを行うなかでもっと版画を広めたいと考えていたYOKITO。大学時代からの友人である二人の思いが重なってEstampaをスタートさせました。
(活版印刷の様子)
-------ナマケモノやしじみなど、ユニークなデザインはどのように生まれたのでしょうか?
デザインは、何気ない会話から生まれます。話しながら、いろんな方向に話が飛びまくりますが、それがなんとなく形になるのです(笑)。ナマケモノ、実はドイツ在住のアーティストの作品の中から生まれました。しじみは、川の街広島(広島には7本の川が流れています)でもっとも有名な川、「太田川」をモチーフに何か作れないか?と考えて、しじみにたどり着きました。
-------モノづくりの中で楽しいこと、苦労することを教えてください。
私たちは普段、それぞれひとりで仕事をする事が多いのですが、Estampaでは二人、もしくは何人かで集まってものづくりをしています。それが一番の楽しみですね。目指しているのは、北欧や東欧の女性が寒い時期に家に集まって、お喋りしながらみんなで毛糸を編んだりキルトを縫ったりする、そんなイメージです。また、Estampaを手伝うためにいろんな人が集まってくれるのも、楽しいことの1つです。
苦労している事は、お互い忙しいので、なかなかEstampaとしての時間が作れない事でしょうか・・・。Estampaは原画や版づくり、印刷や包装に至るまで基本全て手作業です。ひとつひとつ製作するのにとても時間がかかりますし、効率や正確性も良くありません。ただ、何でも簡単にそしてとてもキレイに機械が作ってくれる時代、この苦労も含めてEstampaのスタイルかなと思っています。
(ひとつずつシルクスクリーンで手作り)
-------今後Estampaとしてチャレンジしたいことはありますか?
たくさんあります(笑)。YOKITOは、今、手製本にハマっているので、そんな商品ができるかも!? 今後はもっと色々な人とコラボレーションして、可能性を広げたものづくりをしていきたいと思っています。
YOKITOさん、YUKIさん、お忙しい中取材にご協力頂きありがとうございました!
Estampaの商品を手に取ると、シルクスクリーンや活版印刷の手仕事の味わいを感じることができます。写真だけでは十分にお伝えしきれないかもしれませんが、ぜひ商品ページでご覧ください。YOKITOさんがハマっているという手製本、いつか商品化されるといいですね。
(Hitomi)
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